飯田深雪・飯田倫子
飯田深雪・飯田倫子
花と芸術を愛し、常におもてなしの心を持ち続けた深雪アートフラワー創始者である飯田深雪、師である母を支えると共に、次代の変化にも応え普及に努めた二代目 飯田倫子。
二人が創り上げた花は、70年を経た今も多くの人々に愛され続けています。
歴史
1945年(昭和20年) 11月
飯田深雪、焼け跡の仮住まいでガウンの裾を切ってコクリコを制作。深雪アートフラワーの始まり
1948年(昭和23年) 4月
飯田深雪、自宅で知人の子女等を対象に料理の講習を開始。間もなく、造花の講習も。のちに自らの造花をアートフラワーと命名
1949年(昭和24年) 4月
飯田深雪、伊藤古都氏の服飾雑誌にアートフラワーを初めて掲載。このころから雑誌に料理の記事を掲載
1952年(昭和27年) 7月
飯田深雪、雄鶏社から『野菜を主にした家庭料理』を出版、最初の料理の著書。続けて7冊出版
1952年(昭和27年) 12月
東京・日本橋の柳屋で「服飾造花展」。『毎日グラフ』に紹介されて反響
1953年(昭和28年) 10月
飯田深雪、生活研究社から『フラワーアクセサリー服飾造花』を出版、最初のアートフラワーの著書
1954年(昭和29年) 11月
雄鶏社から豪華本『洋風家庭料理』を出版。このころからNHK、民放等のテレビ出演増える
1955年(昭和30年) 11月
東京・市ケ谷の紀の國屋スタジオでアートフラワー展
1956年(昭和31年) 3月
初めて料理の修了証書を発行
1957年(昭和32年) 11月
NHKきょうの料理に「一口カナッペ」で出演
1958年(昭和33年) 7月
初めてアートフラワーの高等科修了証書を発行
1959年(昭和34年) 11月
東京・新宿の伊勢丹でアートフラワー展
1960年(昭和35年) 6月
欧米各地に視察旅行
1962年(昭和37年) 4月
飯田倫子、副主宰に就任、アートフラワーの指導を始める
1962年(昭和37年) 6月
飯田深雪、東京・日本橋の高島屋で店内装飾用造花の色彩を指導
1964年(昭和39年) 1月
飯田深雪、この頃から名古屋・柳橋の朝日文化センターで料理の講習、続いて倫子が同所でアートフラワーの講習を始める
1964年(昭和39年) 12月
株式会社深雪スタジオ設立。飯田深雪、代表取締役に就任
1965年(昭和40年) 4月
東京・新宿の京王百貨店でアートフラワー展(第1回京王展)を開催。
以後1985年(昭和60年)の第21回京王展まで毎年開催
1965年(昭和40年) 10月
深雪スタジオ本部社屋完成
1966年(昭和41年) 3月
初めてアートフラワーの師範証書を発行
第2回京王展
1966年(昭和41年) 4月
アートフラワーの第1期卒業生がライラック・グループを結成
飯田深雪、倫子、名古屋・柳橋の朝日文化センターで定期レッスンを開始
1966年(昭和41年) 6月
飯田雄一、深雪スタジオの専務取締役に就任
1967年(昭和42年) 6月
アートフラワーの卒業生ライラック・グループが東京・有楽町のそごうで門下生として初めて展示会を開催。翌年4月は神戸そごうでも
1967年(昭和42年) 7月
飯田深雪、カナダ・バンクーバーの万国博覧会で日本館にアートフラワーを飾る
飯田深雪、欧米各地に視察旅行
1967年(昭和42年) 10月
第3回京王展、テーマは「家庭に花を」
1968年(昭和43年) 4月
アートフラワーの大阪教室を大阪の土井勝教室内に開講
1968年(昭和43年) 11月
第4回京王展、テーマは「西欧の名園と花」
東京・芝の東京プリンス・ホテルで「開講20周年記念パーティー」
1969年(昭和44年) 5月
東京・渋谷の西武百貨店にアートフラワーを展示
英客船チトラル号で、香港~台湾往復のアートフラワー洋上教室
アートフラワーの師範制度改正。初めて初等師範証書を発行
1969年(昭和44年) 9月
東京・渋谷の東急百貨店でアートフラワー展(以下東急展は省略)
1969年(昭和44年) 10月
第5回京王展、テーマは「室内の花のディスプレイ」
1970年(昭和45年) 2月
大阪・心斎橋の大丸百貨店で第1回のアートフラワー展
1970年(昭和45年) 6月
機関誌『 Miyuki アートフラワー』発刊
1970年(昭和45年) 6月
飯田深雪、東京・日比谷の日生劇場で公演の、バレエ『眠りの森の美女』の舞台美術及び衣装等を担当
1970年(昭和45年) 10月
第6回京王展、テーマは「食卓からショー・ウィンドー、舞台装置」
1971年(昭和46年) 3月
初めて料理B級師範証書を発行
講談社インターナショナルから英語版『 The Art of Handmade Flowers』を発行、引き続きドイツ語版も
第2回大阪大丸展
1971年(昭和46年) 6月
機関誌『 Miyuki アートフラワー』を改め『 Miyuki Flower』発刊。のち『Miyuki Artflower : Miyuki Home Cooking』、更に『Miyuki Studio』 と改称
1971年(昭和46年) 10月
第7回京王展、テーマは「ヨーロッパ花の旅」
1972年(昭和47年) 3月
第3回大阪大丸展
1972年(昭和47年) 6月
東京・虎ノ門のホテル・オークラで飯田深雪の「古稀を祝う会」
1972年(昭和47年) 11月
卒業生が東京・四谷のホテル・ニュー・オータニで「深雪先生の古稀を祝う会」
第8回京王展、テーマは「古都への郷愁」
1973年(昭和48年) 3月
第4回大阪大丸展
1973年(昭和48年) 10月
ハワイ・ホノルルのシェラトン・ホテルで海外初のアートフラワー展と研修旅行。併せて飯田深雪の料理講習会も
1973年(昭和48年) 11月
第9回京王展、テーマは「花とロマン」
1974年(昭和49年) 2月
第5回大阪大丸展、テ-マは「明日を拓くインテリア展」
1974年(昭和49年) 11月
第10回京王展、テーマは「室内装飾とテーブルセッティング」
1975年(昭和50年) 2月
飯田深雪、東京・上野の東京文化会館で公演の、オペラ『蝶々夫人』の舞台装置を担当
1975年(昭和50年) 3月
台湾・台北と台南でアートフラワーの講習。これを機会に中華民国芸術造花研究会が発足
1975年(昭和50年) 5月
英国エリザベス女王来日に際し、東京・赤坂の迎賓館にアートフラワーを飾る(以来引き続き現在まで)。飯田深雪・倫子、女王に拝謁
カナダ、メキシコ、アメリカ研修旅行
1975年(昭和50年) 7月
通信『花の便り』発刊。のち『スタジオ通信』と改称
武田薬品工業が飯田深雪指導の「ドレミの調理缶詰」発売
1975年(昭和50年) 11月
飯田深雪、勲五等宝冠章を受勲。東京・虎ノ門のホテル・オークラで「受勲感謝の会」
第11回京王展、テーマは「美しきアートフラワーの四季・コサージュから舞台装置まで」
1975年(昭和50年) 12月
卒業生が、東京・新宿の京王プラザ・ホテルで「深雪先生叙勲祝賀パーティー」
1976年(昭和51年) 4月
深雪会がアートフラワーの東京深雪会に改編、発足。東京・有楽町の読売ホールで第1回総会
1976年(昭和51年) 5月
料理部深雪会が発足
1976年(昭和51年) 9月
飯田深雪・倫子、来日のトリュドー・カナダ首相から迎賓館のアートフラワーを讚え、メダルを贈られる
1976年(昭和51年) 11月
第12回京王展、テーマは「美しく住む」
1977年(昭和52年) 1月
飯田深雪、「ラ・シェーヌ・ド・ロティスール」からメダルを贈られる
1977年(昭和52年) 6月
NHK婦人百科に4週連続でテレビ出演 「楽しい造花」やぐるま草、ひなげし、くちなし、ばら
1977年(昭和52年) 11月
第13回京王展、テーマは「美しき花の祭典」
1978年(昭和53年) 1月
スタジオ本部に「ブティック飯田深雪」開設
1978年(昭和53年) 2月
東京・虎ノ門のホテル・オークラで「スタジオ開講30周年感謝の会」
1978年(昭和53年) 10月
飯田深雪、フランスの「ロカマドゥール」、及び同じく「ボルドー・ワイン協会」からそれぞれ表彰状及びメダルを贈られる
書籍一覧
大自然に咲く美しい花から受ける感動を可能な限り布に託した立体の絵画として、
芸術的にも高く評価された深雪アートフラワー創始者 飯田深雪、元主幹である娘、飯田倫子の書籍を紹介いたします。
発行日
2003年10月
書名
100歳のいきいき食卓術
(私の食の心得7カ条)【販売中】
著者
飯田深雪
出版社
大和書房
分類
随筆/深雪
発行日
2002年10月
書名
100歳 人生の贈りもの
著者
飯田深雪
出版社
海竜社
分類
随筆/深雪
発行日
2003年10月
書名
エチケット、マナーの覚書
(飯田深雪の楽しいおもてなし改訂版)
著者
飯田深雪
出版社
グラフ社
分類
マナー・セッティング
メディア出演・掲載
「徹子の部屋」に飯田深雪が出演
2004年12月14日(火)放送のテレビ朝日「徹子の部屋」に飯田深雪が出演しました。今回で5回目になりました。
フランス国営放送フランス3が飯田深雪を取材
10月15日スタジオの料理教室で行われた「フランス料理とテーブルセッティング」の授業風景の取材とインタビューにフランスから来日した取材クルーが訪れました。
この取材は DESACINES&DESAILESデ ラシーヌ&デエル(ルーツ&翼)というルポルタージュ番組で、フランスでは毎月第二水曜日20時55分から放送されます。
視聴者は500万人、放映後フランス語圏インターナショナルテレビのチャンネルTV5でも放映されるそうです。(日本での放映は無し)今回のテーマは日本における「老い」と「老いの科学的研究」のルポルタージュで、101歳になった飯田深雪が今でも本当に教えているか、フランスから電話で確認がありました。
【飯田深雪「NHKきょうの料理」通巻500号 懐かしレシピに出演】
飯田深雪は、「きょうの料理」(昭和31年から放送)に番組の初期から出演していました。この番組のまたテキストは、視聴者からの要望で昭和33年5月に創刊され、今年10月号で通巻500号となりました。飯田深雪も創刊号には「子供ランチ」を紹介しています。
10月にはこれを記念して10月4日から7日の4日間連続で「懐かしレシピ」と題し放映され、10月6日(水)に昭和47年1月号(100号)で紹介したビーフシチューを当時のレシピで自身が再現しました。9月22日にはスタジオの料理教室でビデオ撮りも終わりました。当時牛肉を使うのは贅沢だという投書があったり、渋谷ではその時番組で使った香辛料が売切れてしまったとか、時代を偲ばせるエピソードもインタビューでは語っていました。